【学生体験談】JoinTECH-Visitでオルレアン大学に留学
Student report: JoinTECH-Visit at University of Orléans

派遣学生 / Participan(s) 博士前期課程?電子システム工学専攻 2名 / Two Master’s students in Electronics
期間 / Period 令和6年12月2日~令和6年12月17日 / December 2, 2024 – December 17, 2024
派遣先 / Host university オルレアン大学(フランス) / University of Orléans (France)
  • ラボでの様子
  • 研究発表の様子

【学生体験談】
 私は、「海外で自分と同じ分野の研究をしている学生や研究者が、どのようなモチベーションや課題意識を持っているのかを知ることが出来るのではないか」という期待を持って、このプログラムに参加しました。
 学部生の時は、海外の大学と共同研究をするとは考えていませんでしたが、実際に行ってみると、同じ研究分野であり、使っている機械も知っているので、英語がうまくなくても問題ありませんでした。囲碁を指す「手談」という言葉には、「言葉を交わさなくても碁を一局打てば心が通じ合う」という意味がありますが、まさにこれを感じました。
 「情報化社会で世界は小さくなっている」「多様性のある世界になっている」などと言われますが、世界は今でも大きく、そしてずっと前から多様だったのだと実感しました。大きくて多様な世界が実際にはあるのに、日本という一つの国の、一つの大学の、一つの研究室で3年間を過ごすというのはもったいないと思うようになりました。知識だけなら教科書や論文を読むだけでも十分だと思いますが、実際に研究室に行って、人と会って、見て、話して、感じられた多くのことが、一番の財産になりました。
 いろいろな人と出会えたことで、今後共同研究が出来ることもあるでしょうし、その人々の研究に向き合う姿勢や使っている道具などからもヒントを得られました。具体的には、オルレアン大学で見せてもらった新しい現象によって、自分の研究のビジョンが明確に見えてきました。つい先月それを研究室で再現できたので、その新しいメソッドを採用して手法の幅を拡げ、研究を進めて行こうと思っています。新しく進んでいくようで、面白くなりそうな気がしています。
(電子システム工学専攻 修士1年次 Tさん)