令和7年6月28日(土)にデザイン学専攻、建築学専攻及びデザイン?建築学課程に所属する学生10名と、デザイン?建築学系 木下昌大 准教授が協働で、大阪?関西万博スイスパビリオン最上階に位置する「ハイジ?カフェ」の日よけをデザインし、設置しました。
本件は、同カフェにおいて、強い日差しへの対策が課題となっていたことから、同パビリオン関係者より本学KYOTO Design Lab(※)に相談が寄せられ、学生と教員、KYOTO Design Labのスタッフが一体となって解決策を模索し、実践に取り組んだものです。
万博開催中という作業上の制約が多い状況下において、効果的な遮蔽を実現するため、デザイン、素材選定、施工方法について検討が重ねられました。
その結果、ハーフミラーのカッティングシートを用いたステッカーを作成し、パビリオンの透明なETFE膜の内側に直接貼付するというシンプルで柔軟な手法が採用されました。ステッカーの形状は、加工効率と材料の歩留まりに優れた「花びら」のような簡潔なモチーフを主とし、配置においては上部を密に、視線の高さでは眺望を確保するため間隔を空けて構成されました。また、側面にはスイスを象徴する動物や食文化、建築物などを象ったモチーフも取り入れられ、過度な日射を抑えるだけでなく、視覚的な変化を通してカフェ空間に物語性をもたせることも意図しています。
パビリオン内で設置作業を行う学生
※KYOTO Design Labはデザインと建築を柱とする領域横断型の教育研究拠点として2014年に本学が設立したコラボレーションのためのプラットフォームです。
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